秋祭り花火5連発!/リーグ戦第26節vs.磐田/味スタ

前半2-1、後半3-0、結果は5-1で4連勝。ついこの間まで得点力不足に悩んでいたのがウソのようだ。2点以上とれない病にかかっていたが、ここにきて急速に回復し始めた。

カボレは本当に鉄人だと思う。脚の様子が思わしくなく、先週の小平での練習ではほとんど別メニューだったというのに。結局、昨日の試合だって72分に金沢と交代するまでずっと動きっぱなしという感じだった。大丈夫なのかい、と観ているこっちの方が心配してしまう。

おまけに1ゴール1アシストの大活躍。試合が終わった後の挨拶では“シャー”までやってくれた。カボレのシャーはこれまであったかどうか記憶が薄いのだが、前に1回あったとしても相当前のことだと思う。どおりでイマイチぎこちない!?わけだ。これから毎試合やってくれることを期待しよう。

カボレ同様、1ゴール1アシストだったナオのキレキレ具合にも驚くばかりだ。ここ数年はケガに泣かされることが多く、ランニングにもキックの精度にも正直言って不満だった。それがどうだろう、ここにきての絶好調ぶりは。やっぱり何だかんだ言って、マリノスユース時代の1年後輩にあたる鈴木達也の入団が一番のビタミン剤になったのかな……と僕は思っている。

その達也も、この試合でとうとう移籍後初ゴール! いやあ、これはかっこよかったですな〜〜。川口ヨシカツにしてみればまず打つとは思わなかったにちがいない。こぼれ球をそのままドリブルで持ち込み、ラストパスかと思い前に飛び出してきたヨシカツをクイッ、クイッとかわしてシュッと左脚を振り抜くと、ボールはきれいにゴールイン!

達也のインタビュー、さわやかでしたねえ。「試合で結果を残して初めて東京の一員に……」なんてセリフ、くぅ〜っ、たまらないねえ。オジサンになるにつれ、こういう純粋で献身的なタイプの若者が好きになってきた。オッと、サッカー界では26歳を「若者」なんて言わないか。ま、いいよね。レンタル期間終了後にも東京に残ってくれることを強く希望したい。

同じく来年もまた東京でプレーしてもらいたいのが佐原。2点目のゴールはお見事! シュートはヘッドだけかと思ったら、なんのなんの、脚だって十分に決められることがよく分かった。今回もまたキャプテンマークをしていたけど、あの闘争心旺盛なキャラを、少々理性的に燃えさせるのには効果的なのかも。今から来シーズンに期待したい。頼んます。
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ところで降格の危機からなんとか脱したい磐田サポーターは、開門直後から早くも太鼓を鳴らし、チャントを叫び始めた。なんだかんだ言っても選手に対してできることは何かと言えば、声援を送ること。まだ選手練習も始まらない時間から懸命に声を出していた。

勝者の陰に敗者あり。僕ら東京サポからすれば5-1のすこぶる気分のいい試合も、相手にすれば1-5の悔しさを通り越したせつない試合となってしまう。後半の半ば過ぎ頃、磐田サポはすっかり元気がなくなってしまった。

できることなら絶対にJ2には降格はしたくない。それはどのチームだって同じ。東京も一昨年、昨年と降格のピンチと背中合わせの時期が、わりと長く続いた。スタジアムへ行くたび行くたび勝てない。いよいよか……と覚悟しかけたこともあった。たとえそうなったって、このクラブとは一心同体――いつだってこう思ってはいたが。

試合が終わってからも長く残っていた磐田サポ。聞くところではリーダーが「こういうチーム状況だからこそ選手を非難するのではなく、選手が持てる力をすべて発揮できるよう、我々も精一杯最後まで応援し続けよう」と訴えたという。

この気持ちこそサポーターの原点。いつでも、どんなときも、忘れないようにしたい大切な気持ちだ。