逆転勝利に大歓喜!/リーグ戦第24節vs.大宮/味スタ

成田で仕事が終わったのが午後3時ちょい過ぎ。そこから車で1人をさいたま市内で下ろしたのが5時、いざ目指すは味スタだ。でも土曜の夕方は渋滞必至、キックオフの6時はきっと間に合わないだろう。

あれこれルートを考えたが、国道17号新大宮バイパスから笹目通り、環八経由で甲州街道に出るコースを選んだ。だが案の定、環八の井荻トンネルで渋滞が始まった。ようやく調布市内に入ったのが6時40分。布田駅近くの駐車場へ車を放り込み、京王線飛田給へ向かった。

ちょうど前半終了の頃だ。携帯でチェックすると0-1で大宮がリード。なんということだ。ただでさえ残暑がきついのに、身体中から汗がどっとあふれ出してきた。飛田給駅に着くや、飲み物の1本も買わずにスタジアムへダッシュだ。甲州街道の歩道橋を渡ると「ワ〜〜〜〜ッ」という観客の大きな声が耳に飛び込んでくる。どうしたんだろう。まさか追加点を入れられたんじゃ……と不安がよぎる。
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後半8分の頃、ゴール裏ど真ん中の最後部座席のうしろで立ち見することにした。急いでレプリカユニを着て、タオルマフラーで顔の汗をぬぐい、そしてチャントに合わせて声を出す。あわただしい限りだが、まだ後半は40分近くある。着いてよかった。幸いなことに(!?)、0-1のままだった。

その後の逆転劇はすばらしかった。後半19分に石川ナオのCKから赤嶺がヘッドで同点に。同27分にゴールエリア正面やや左側からのFKを大竹が決めて見事に逆転。さらにタイムアップ間際の同44分、右サイドからナオが俊足ドリブルでゴールに迫り、自分でシュートするかと思いきやそれをゴール前に流し、それを赤嶺が泥臭く押し込んでダメ押しの3点目。終わってみれば3-1で、期待通りの快勝だった。

待ちに待ったホーム味スタでのリーグ戦勝利。1試合2得点以上というのもこれまた久しぶりのことだ。こんなにうれしいことはない。試合後のゴール裏はノリノリ、帰途につく人たちの表情や会話はみんな明るい。こんな爽快な気分で飛田給の駅まで歩くのは最近なかったと、あらためて肌で感じてしまった。

後半を観る限りでは実によく走り、攻めていた。ボールを支配しているのも東京が優勢で、大宮に攻め入れられる場面でも、わずかにヒヤリとしたのは2回ぐらいだったか。3得点についても、これまでサッパリだったCK、FKのセットプレーから2点、速い流れの中からの1点と、バラエティに富んだ。中断期間中には得点力アップに重点を置いた練習を繰り返したようだ。早くもその成果が現れた―といったら、調子に乗りすぎだろうけど。

待ちに待った味スタでの勝利。試合後のゴール裏は大いに盛り上がった

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しかし話によると、前半の内容はだいぶひどかったらしく、笛が吹かれるや東京サポからはブーイングが飛んだとのこと。1点を決められた一方、東京は例によってウダウダした展開だったようだ。

エメルソンの調子がかなり悪かったらしく、それで後半開始からナオに交代したのか、と納得したしだい。小平での練習試合ではあんなにキレキレだったのに、わからんもんだ。カボレは前半に惜しいシュートを3〜4本打っていたらしいが、決まらないのは残念。ホントによくやっているだけに、いい波に乗させてあげたい。

前半と後半で内容がガラッといい方に変わったというのは、結果としてはよかったとしても、実際の話としてはまだまだなんだろうなあと思う。課題は多いし、安定感もまだまだ感じられない。いつもハラハラドキドキの試合ばかりだ。この大宮戦は、久しぶりに安心して終了の笛を聞けた気がした。
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勝ってうれしい花いちもんめ、負けて悔しい花いちもんめ。ここにきて“勝ちたい”という意識がそのプレーに強く感じられるメンバーが少しずつ増えてきたようにように感じられる。エメやカボレは除くとして、羽生、モニ、塩田、長友、赤嶺……それにナオが加わり、さらに新加入の達也も後半途中から出て、実によく動いてゴール目指してボールに襲いかかっていた。

それにしても、後半からとはいえ生観戦できてよかった。こんないい試合、ケータイの速報で結果を知るだけじゃ耐えられなかったもんね。