実力差まざまざ/リーグ戦第16節vs.鹿島戦/カシマサッカースタジアム

BSにチャンネルを切り替え、画面が映った瞬間、その上半分が真っ白けだった。「ん? 何じゃこりゃ、集中豪雨か?」― といっても選手は濡れていないし、そうじゃない。なんとなんと濃霧であった。

前半の東京はシュート数こそ多かったが、内容的には鹿島が優勢。でもなんとかいくつかのピンチをしのいでハーフタイムへ。

後半開始からよく頑張っていた椋原に替え、予想通り長友を使ってきた。右ケガの回復度が気になるが、出てきた限りは活躍を期待してしまう。でもけっして無理はしてほしくない。矛盾した気持ちが入り交じってしまうが、とにかく帰ってきたゴリラに試合展開を替えてもらおう。

まず東京が1点先制。ラストパスを出した平山と、これを受けて決めたカボレが肩を組んで喜んでいる。だが3分後にマルキーニョスのゴールで同点とされる。決めたあとすぐに追いつかれるというのは、かなり気分のいいものではない。まして相手が強いチームならなおさらだ。

その後、本山に決められ逆転される。ここでDFは集中力が切れてしまい、ボコボコとさらに2発決められるサンドバッグ状態で試合は終了した。1-4で完敗。鹿島との実力差をまざまざと見せつけられた。悔しいなぁ。

それでも東京は最後まで攻撃の姿勢を崩さずによく攻め続けた。相変わらずフィニッシュへの連動がうまくないが、中盤より前の選手は「とにかく1点を」の一心で、相手ゴールへ向けてパスをつなぎながら走っては弾き返された。残念だが、結果が伴わなければどうしようもない。要は力不足なんですな。

はるか遠い鹿島の地まで駆けつけ、深い深い霧のなかで応援し続けた皆さん、蒸し暑かったし相当疲れたでしょうね。本当におつかれさまでした。
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これで中断明け1分け3敗。次節は早くも中2日でガンバ戦が控えている。今度は国立でのホームだ。“強豪3連戦”の最終戦だけに、気持ちを集中させて臨んでほしい。

東京はまだまだ発展途上。優勝を狙うのではなく、狙える力を構築している最中なのである。ここらへんを勘違いしちゃいけない。ガンバ戦が終わったら、ここ数試合ではっきりと見えてきた数多くの課題・問題点・欠点を少しずつでも克服すべく練習あるのみ。さあもう一度、原点に戻って建て直しだッ!!!