とにかく悔しいのだ!/リーグ第15節vs.浦和/埼スタ

またもや負けてしまった。これで浦和には公式戦11試合連続してドローを挟んで白星なし。あの04年ナビスコ杯決勝以来、3年以上も勝っていない。J1昇格後、東京は浦和と相性がよかったが、あれよあれよという間に完全にこちらがカモにされている。なんてこった……。


試合前のひととき。なにしろ蒸し暑いこの日
だったが、車のためビールは飲めず


試合の入り方が悪すぎた。わずかキックオフ3分で相手にゴールを許してしまうとは。怪我から復帰した田中達也に持ち込まれ、ゴール前に張るエジミウソンは脚を振り抜くだけのごっつぁんゴール。我々アウェイのいる狭いエリアを除く、すべてのスタンドから大歓声が沸き上がる。赤い波が歓喜に大きく揺れる。とてもとても悔しい、悪夢のような瞬間だ。

先制されようとまだ始まったばかり、追いつけばいいことだ。だが、この1点は重かった。中断が明けてからカボレの動きがよくない。それに、左右両サイドバック(徳永、ジョー)が攻撃にかかわってこない。欠場中の長友の存在がいかに大きいかは、一目瞭然だ。

城福さんの采配にも「?」な部分があった。ここでこそ先発には椋原、小山など、フレッシュな選手を入れてほしかった。選手交代のタイミングも遅かった。それでも久しぶりのノブさんはいいプレーを見せた。ナオは5分程度じゃ、何もできなくても仕方ないですなぁ。みんな暑さでバテていたが、それは相手も同じなのだから、理由にならない。

前半30分を過ぎた頃から、少しずつだが東京のプレーが平常心を取り戻し始めた。でもゴールは遠い。時間は過ぎる。後半に入っても同じ展開が続く。浦和は明らかに守備的なフォーメーションにシフトした。ゴール前を7〜8人で固め、中盤ではボールにチェックしに来ない。ボール支配は見た目東京が優勢だが、これは持たされているだけのことだ。

こうなるとチーム状態が下降気味の東京はもう手詰まり。攻撃パターンが単調になり、ゴールが決まる気がしない(まるで昨年の東京のようだ)。後半43分、皆が攻撃で上がってしまいガラガラの東京ゴールに永井のカウンターが決まる。赤い波がひさびさの勝利を喜び、再び大きく揺れた。青赤はこれにてジ・エンド。またもや勝つことができなかった。
                           ☆
アウェイではいつも、負けたら素早く帰ることにしている。味スタとは大違いの速さでいつものゲーフラを撤収し、ゴミの片づけをしたら速攻でスタジアムを後にする。今回もそうだった。外へ出たぼくたちを待ちかまえていたのは、試合中には忘れていたどんより蒸し暑い、サウナのような空気だった。