阿佐ヶ谷「米久」のおでんに大満足

 昨夜は阿佐ヶ谷でひさびさに学生時代のMと一杯やりました。
阿佐ヶ谷には飲み屋の数はゴマンとあるが、われわれに共通する認識はひとつ!
“高くてうまいのは当たり前、安くてうまくて感じがいい店が最高”
いつもこれをモノサシとして飲み屋のいい悪いを決めているんであります。

 最初は立ち飲みで一杯。駅北口側にある「風太くん」という店に初めて入る。つまみの数はかなり多かったので目移りしかかったが、オーソドックスにもつ煮に串カツ、鳥皮あたりを肴に生ビール、ホッピーをぐびぐびと。のどの渇きが癒えて気持ちが落ち着いてきた。

風太くん」まだ開店してから1〜2年といった感じ。小さい建物のガレージに軽トラの荷台の部分だけが入り込んでいる。ここにカウンターをつけて、客は立って飲むというスタイルだ(この説明じゃワケ分からないだろうなぁ)。若いお兄ちゃんが2人で頑張って切り盛りしているという感じ。飲み屋業界も厳しいだろうけど、これからも頑張るんだよ。

 つぎに行ったのはおでんが売り物の老舗の「米久」。おでん専門店というと、銀座辺りでは妙に高級感漂う雰囲気になってしまうのがタマに傷。おでんというのは、まったくもって庶民的な食[べ物なのに、どーしてこうも変わってしまうのか……不思議だ。

 ここもやはり初めて入った店。扉を開けるとカウンターの中には上品でにこやかな感じのおばあちゃん、いや失礼、おかあさんが一人で立っていて、「いらっしゃいませ」ではなく、「おかえりなさーい」と声をかけてくれた。縦一列のカウンターの細長い店だ。
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 大きなおでん鍋の前に座ると、さっそくおでんを頼む。さつま揚げ、ちくわぶ、玉子にした。で、ビックリしたのはちくわぶの大きいこと。これはうれしい。辛子をつけてさっそくガブリ。うまいなあ。最初に頼んだホッピーはすぐさま飲んで、Mはここで「お酒、冷やで2合ください」。これがまたおでんに合って実によかった。

 最初は他に1人のお客さんしかいなかったが、1人、2人と増えてくる。ほとんどが常連さんのようだ。でもけっして居づらい雰囲気ではないし、肩のこらない雰囲気で気に入ってしまった。おでん以外にも貝類や魚の刺身もありました。おかあさん自家製の塩らっきょうも、ちょうど塩加減がいい感じでおいしかったなぁ。

あーとにかく満足満足、また来るとしよう。