リーグ戦/vs柏レイソル/味スタ

 天気予報通りの雨となってしまった。でも本当はもっと遅い時間から降り始めるはずだったのに。しかも寒い! こりゃあスタジアムで生ビールは進まない、焼酎のお湯割り(梅干し入り)がベストの陽気ですな。一度暖かくなってから気温がガクーンと下がるのは春によくあることなのだが、ボルテージが低下するのは否定できない。トホホのホだ。

 今日の試合の先発メンバーを考えてみる。トップはカボレ、栗沢が軽傷欠場で羽生は赤嶺と共に2シャドー。今野、浅利、梶山の3ボランチ、今日は長友が右肘靭帯損傷で欠場、左サイドバックは本職の金沢ジョーだろう。CBは藤山とモニ。右SB徳永、今日はガンバレ! 守護神塩田、今日も頼むぞ! 柏のプレッシャーを恐れることなく、ムーヴィングフットボールを思う存分繰り広げてほしい。
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 うーん、こんなことを書いているうちに気持ちが盛り上がってきた。とにかく今日は連敗を避けるのみだ。さて、試合当日に食べるとゲンのいい立川の大勝軒に立ち寄って、いざ味スタゴール裏へ向かうとしよう。

 スタンドは雨ということで観客は屋根のある下に集まる。ゴール裏もバックスタンドも中央付近から前にはほとんど座っている人はいない。反対に、後方は結構の混雑ぶりで中央付近に空席は少ない。そんなわけで、普段あまり座ることのないメインスタンドにかなり近い部分に腰を下ろした。

 雨の下、ポンチョを着つつも濡れながらの観戦は何度も経験している。開き直ってしまうとなんとなく気分がハイになってきて、あれはあれで悪くはない。だが、その結果勝てばいいのだが、負けた場合にはつらいものだ。雨はいったん小止みになったが、キックオフ近くに再び降り始めた。この日はUKデーということで、本場イギリス人によるバグパイプが演奏された。2曲目にユルネバを奏でてサポを喜ばせてくれた。今日はこの演奏に合わせて歌うのかと思ったが、そういう流れにはならず、一人大声で歌いかけてしまってちょっと恥ずかしかった。


 試合は当初から予想されていたが、やはり柏のプレスは厳しかった。名古屋戦と同じように、思うようにボールをつなげられない。セカンドボールの多くは柏に奪われていたように思う。それでもじわじわとエンジンがかかり、梶山が中盤でキープすることで攻勢に出る場面が目立ってきた。やっぱり梶山の存在感は大きい。でも気になるのは柏の右サイドが起点となって何度か危ない場面を迎えたことだ。前半は両チーム得点なし。

 後半になってゲームは動いた。東京はカボレにボールを預け、そこからいい形でパスをつないだりセットプレーに持ち込んだりしながらシュートの本数を増やしたが、ゴールには至らない。「こりゃあ1点勝負かな」という考えが一瞬よぎったその直後、柏に1点決められてしまった。結果的にはやはりこの1点が決勝点となってしまった。
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 後半は相手の得点の前も、その後終了ギリギリまでも、東京はよく攻めた。だが、攻撃があまりにも単調で相手にはやり口を読まれまくられていた。ボールの出どころをキッチリと封じられ、ゴール前の守備陣形をしっかり整えられてしまう。これじゃ無理、得点は入らない。

 カボレは相変わらず献身的に動き回り、前線からのプレスやサイドに流れてボールを受け取ったりでフル稼働。でも、彼の最大の役目はやっぱりゴールを決めること。あまり忙しく動かなければならないような状況では、本職がおろそかになってしまう。

 羽生、石川、さらには怪我中のエメルソンといったスピード系の面々が本調子になってくれば、もっとカボレは落ち着き、赤嶺といいバランスの状態になるはず。さらに栗澤や森村なども含めて攻撃的なパサーが揃えば、面白くなってくるだろう。次試合後の長いリーグ戦中断期間にはじっくりもうい一度立て直しを図ってもらおう。

 ひさびさにゲーフラを持っていったら敗戦。ビールも寒いのに2杯飲んでやはり敗戦。ジンクスとか、あまり気にしない方だったのに、今年になってから妙に頭に引っかかってしまうのはなぜだろう……。