ルカルカルカルカ…/第34節 vs.仙台

今さらではあるが、リーグ戦最終節を。
昨シーズンと同じく、最終節のカードはホームでの仙台戦だった。
ただの最終節ではなく、すでに今季限りでの選手引退を発表しているルーカスのホーム味スタで最後の試合。

中身が濃い試合だったので「あれも書きたい、これも書きたい」と思っていた。
が、3週間も経ってしまうと、もはやそのとき頭に思い描いていた言葉は今や塵となり、風にまぎれて飛んでいってしまった。
こんなときは冗長な駄文を綴るより、画像の方が何倍もリアリティがよみがえってくるもんだ。
……だいぶ言い訳がましくなってきたが、試合内容については多くを語らずに画像のみで当日の模様を記録しておく。



ルーコンがいっぱい!



試合前、ゴール裏からの「ポポットーキョー」コールに応えるおなじみの光景。
試合中の画像は応援活動に専念したため一枚もないが、見事東京が2-0で最終節を締めくくった。
ヒーローは先制点を挙げたルーカス! ホーム最終試合でゴール決めるなんて、素晴らしい。出来すぎてる。
試合後のセレモニーではポポが2年間を振り返った。能弁だしお洒落だし、何より熱い。東京にお似合いのいい監督だったと思う。



ポポの挨拶に続きルーカスの引退スピーチ。それに先駆けて軌跡をビジョンで流した。
2004年、アマラオと入れ替わりで東京へやってきたルーカスはいきなりその年、ナビスコのタイトルを獲得。
その後一度放出されかかったりしながらも(←フロントにブ〜〜)献身的なプレーでファンを魅了し、ガンバへ移籍し、活躍の末に引退……。
しかし2011年、ルーコンは東京に帰ってきた。J1昇格を確実にするための助っ人として、これ以上ない看板役者が味スタの舞台に戻ってきたのだ。
攻守にわたる献身的なプレーのみならず、PK戦で外した選手を励ます役割も果たしてくれた。






ガンバ黄金時代を共にした遠藤ヤット選手、第一次東京時代とJ2東京を共にした今ちゃん、
第一次東京時代のボス・原さんよりルーコンへ贈る言葉


愛する奥様と男の子2人、生まれたばかりの女の子もビッグダディの勇姿を見届けた。



ルーコンの挨拶が終わるや、ゴール裏からは「ネッマ〜!ネッマ〜!」。この選手との別れも残念だ。
セレモニーは終わり、全選手がピッチを周回し、これにて2013シーズンはおしまい……じゃない!
それは昨年の話。今年はまだ天皇杯が残っている。元日まで戦い、カップを掲げる。
これをもってルーコン、ポポ、ネマとの本当の別れとしようじゃないか。何とカッコイイ締めくくりなんだ。

そう思って気持ちを切り替えた矢先に、「ルーカス骨折全治6ヵ月、天皇杯絶望」という悲しいニュースが飛び込んできた。
ああ無情。うーん、やはり物事は頭に思い描くほどカッコよく進まないものなのだなぁ。

しかし、ピッチに上がれずともルーコンはまだ東京の一員であることには何も変わりはない。
ユアスタでの仙台戦の奇跡的な勝利は、東京に欠けていると言われ続けて久しいメンタルの強さがもたらしたと思い込みたい。
そして、その原動力となった一因は「ルーカスのために」が選手の心のなかにあったからだろう。
ルーコンだけじゃない。平松のためにも、ポポのためにも、ネマのためにも、塚田さんのためにも、その他数多くの東京を支えてきた人たちのためにも、29日は俺たちのコクリツで眠れない街を歌い、元日へ駒を進めよう。

フゥ〜〜、やっと書けた……。

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【J1第34節】東京2-0仙台
2013年12月7日(土)/味スタ/15:33キックオフ/[観客27,583人]
得点:後半8分ルーカス/後半45分+2平山相太