北朝鮮に劇的勝利!

代表がW杯アジア3次予選の緒戦を苦心の末に勝利で飾りました。
あ、代表というのは男子の方です。
今や男子にひけをとらない高い注目度の女子代表。
両方の試合が続くこの時期、紛らわしいからきちんと書かないといけないかな?
でも、女子の場合はなでしこと表わすし、対戦相手とか話の流れから分かりますし、そんなに気にする話でもないですね。

最初の相手が北朝鮮というのはちょっと手強い相手だなあ、と思っていました。
暑い中でもバテない強靱な体力があるし、アウェイの地でドローでいい戦い方をしてくるだろうし、それよりも何よりも、あのチョンテセがいるし。
あの男は日本の選手、日本のサッカーを知り尽くしているので実に怖い存在に他なりません。

今年5月末だったか、偶然ですが中央線のホームでテセが電車を待つ列の隣に立っていたことがあったんです。
一見して判る風貌。思わず声をかけてしまいました。
その頃のテセは負傷していたので「ケガは9月の3次予選までには間に合いそうなんですか」と尋ねると、「もうその頃にはバッチリだと思います」と笑って答えてくれました。
電車がホームに滑り込んできたので「頑張ってください」と握手をして話を終えた次第。
実に礼儀正しく、紳士的な選手でした。

そんなわけで北朝鮮の白いユニホームを着て走る姿をテレビで見たら、やはり感慨深かったです。
それでも勝利は当然日本であることを願うわけで、この試合ではいかに握手を交わしたテセ選手であろうとも、絶対にゴールを奪われたくない。
そう思って観ていたら、われらが今ちゃんが激しくテセに絡んでましたね。見ごたえのある場面でした。

今回の結果は今ちゃんの技あり勝ちといったところ。
今週の『サッカーマガジン』誌上のインタビューで、
「いま代表で唯一不安視されているであろうポジションはCB。これを見返したい」
と述べていた今ちゃんの強い思いは、しっかりとプレーに現われていました。

決勝点は後半ロスタイム試合終了まぎわ、清武のクロスに吉田麻也のヘッド。
ドンピシャのきれいなゴールでした。
うっぷんの溜まる展開だっただけに、選手もザッケローニも観客もテレビ前の我々も、みんな興奮が最高潮に達していましたね。
一方、交代してベンチに腰掛けていたテセは、複雑な表情をして下を向いてしまいました。

あのゴールの2本前の日本のシュート、今ちゃんがワントラップして右足を振り抜き、クロスバーを叩いて真下に落ちたやつも惜しかったです。
あれが決まっていれば、北朝鮮戦のMOMは今ちゃんであることは間違いないでしょう。

何はともあれ勝ってよかったですわな。
さあ早速アタマを切り替えて栃木戦、栃木戦。