おかえりルーカス! &祝3連勝+3位/vs.水戸


炎天下の小平グラウンドに1人黙々と走る選手の姿が


見覚えのあるあの腕の振り方――


そしてあのストライド――


そうだ、きっと彼にちがいない


間違いない、夢じゃないぞ


東京にルーカスが帰ってきたんだ!!!

“ルーカスが東京に復帰が決定、もう小平に来て走っている”
このニュースに、居ても立ってもいられなくなった。
早く会いたかった。自分の目で大好きなあの姿を見たくてしかたなかった。
そんなところにタイミングよく東久留米市で仕事があったのをいいことに、午前中に小平へ行ってきた。

10時すぎ、グラウンドに着くとちょうど選手たちがクラブハウスから続々と出てくるところだった。
予定では9時半からだったのだが、明日の岡山戦に向けてのミーティングが長引いたのかな。

奥のピッチに向けて通路を歩いていくと、2面のピッチの外周を黙々と走るルーカスがいた。そっくりさんなんかじゃない、本物だ。情報に間違いはなかった。
近づいてきたら頭より先に口が動いてしまい、ネット越しに「おかえりっ!」と両手を振って声をかけてしまった。
すると彼は片手を上げ、ニッコリと笑顔を返してくれた。あの、おなじみの人なつっこいルーコンスマイルだ。

何でも、いくつかのクラブからオファーがあった中から東京を選んだとのこと。
しかも「現役を続けるのは東京でしか考えていなかった」なんて言葉もつけ加えられてしまっては、これがリップサービスであろうとなかろうと関係なし。こんなうれしいことはない。
今日の小平で東京のエンブレムのついた練習着で走る姿に、いいオッサンは恋する乙女のごとく胸がときめいてしまうのだった。


で、話は変わり、今頃になって水戸戦について。
この試合当日は仕事があって何も観られず、帰りの中央線の中で結果を携帯で確認し、「やったね!」と胸の内で叫んだ。
内容についてはあれこれ読んだり、テレビを観た仲間の感想を聞いて雰囲気的には知ることができた。

派手じゃなくとも泥臭くてもいいから、今はこつこつと勝つのみ。それでいい。
強くなって復帰するための心技体の土台は、こつこつのうちに固まっていくんじゃないかと思う。
そして晩秋を迎える頃には春とは見違えるようなチームに……いかんいかん、また得意の妄想に走り始めてしまった。

と言ってるうちに、早くも明日は第2節岡山戦。本来のこの試合は3月12日に行われる予定だったんだなあ。
前日の11日金曜午後に岡山へ到着した東京のメンバーは、そこで東日本に大地震があったことを知ったわけで。
今日の午後、岡山空港を降り立ったメンバーの脳裏には、果たして「あの日」のことがよぎっただろうか……。

それはさておき、油断することなくこつこつと勝ってホームに帰ってきてもらいたい。

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【2011 J2 第18節/Ksスタ/ 5,021人】 水戸2-3東京 [得点者/後半9分森重・後半15分梶山(PK)・後半21分保崎(水)・後半34分石川・後半44分村田(水)]