これからが正念場/vs.浦和

0-1で試合終了の笛が鳴った瞬間に起こった小さなブーイングは終了まぎわにはっきりしない判定を下したレフリーに対するもので、選手に対するものは聞こえなかった。

かといって、大人数からの拍手があったわけでもない。選手が重い足取りで下を向きながらゴール裏にやってきたとき、一番大きかったのは野次ではなく「前を向け!」「次から頑張れ!」という生の声援だった。終了後のこの空気には救われた。

負けはしたものの、勝とうという気持ちが相当に強くプレーに現れていた。東京の試合をたまにやるBSで観る人からすると「相変わらず点が入らないね」と批判的だが、そういう人には分からないであろういい方向への変化は数々ある。

それにしても故障者が増えていく。羽生、高橋、達也の苦しい表情が今でも目に焼き付いて離れない。チームの状態は長いトンエルを脱したと思った矢先にこのアクシデント。非常に痛いが、代わってこれまで出場機会の少なかった選手も含めて一丸となって戦ってほしい。

あちこちで「降格」「監督解任」と囁かれ始めて、かれこれここ1ヵ月ぐらいたつだろうか。こんな状態だと気持ちが落ちていくのは簡単なことだが、そんな声や煽りに乗せられないようにしたいものだ。

残留争いに首を突っ込んでいるのは事実だし、悔しかったり、しょぼくれたりもする。それでも試合になれば勝ちを信じて疑わないのが応援者の性(さが)だと思う。こんな時こそ、1試合ごとにこのシンプルな想いだけを強く持ち続けていきたい。

人によってはこういう考え方をも「危機感が足りない」というのかもしれない。でも、その意見はその意見。危機感をつのらせること自体には否定しないが、危機感を高めれば高めるほどチームの成績が上向くかどうかは分からない。各自の応援スタイルでいいから、この状況からの脱出を見守っていこう。

月曜、火曜はサッカー関係のサイトではひさびさに完全シャットアウトしてみた(実際は時間がなかっただけだが)。今日は遡ってまとめ読みしたが、中2日置いただけでも、ずいぶん昔のことのような気がした(笑)。それにしても社長の謝罪って、今回はそんなのいらないのになぁ。