ロシア移籍の巻を応援します

暑い、暑すぎる! もともと夏は大好きなので食欲が落ちることはないのだが、さすがに昼食はもりそばやつけ麺に走ってしまいがちだ。可能ならば1時間に1回でも冷水シャワーを浴びたい。都心部で移動式のシャワールームカーでもできれば、絶対に利用したくなってしまうのだけど。昼に1回、夕方に1回、ヘタすりゃ帰り際の一杯飲んだ後にもう1回浴びたいもんだ……なんて考えてしまうほどの酷い暑さである。

ニュースでは「熱中症に注意、運動は控えましょう」と呼びかけているけど、W杯で2ヵ月近く中断していたJリーグは休むそうはいかない。Jと同じく春秋制ロシア・プレミアリーグも再開したようで、青赤ユニ姿で走る本田(横向きだと一瞬、東京ユニに見えた)がテレビに映った。ロシアは日本に比べればずっと快適なのか思ったら、今夏はモスクワでも40℃近い猛暑続きだそうだ。やはり地球は壊れかかってる。

ロシアといえば、元日本代表FWの巻誠一郎が同国クラブへの移籍が決まった。巻はミスタージェフと言ってよい選手。ジェフ市原千葉を応援する人たちからの愛情は絶大だと、今でもなお思っている。出場機会が減りつつもJ1昇格へ向けて黄色いユニを着続けると思っていた。それが突然のロシア移籍。しかもクラブから解雇を告げられたことがきっかけというのには、ちょっと驚いた。

クラブ側の姿勢に対し納得できないファン、サポーターは多いことだろう。気持ちは察せられるが、その経緯はともかくとして、今年で30歳となる巻が海外クラブへ行くこと自体は大賛成だ。東京に入った大黒が言うように、日本では30歳を境に選手としての評価を下げる空気があるのは事実である。ぜひ巻にはそんな紋切り型の風潮を打ち破ってもらおう。

時期はちょうどW杯が終わったばかりだが、個人差はあってもプロサッカー選手の最大・最終目標はW杯出場だけではないはず。選手を続ける意志がある限り、その可能性を求めて日本だろうが海外だろうが、納得するまでボールを追い続けてほしい。巻がロシアで「ニッポンからホンダに続いてまたもやサムライがやってきた!」と言われることになれば、きっと30歳以上の日本人選手にとっては福音になるだろう。