田貫湖でヘラブナ釣り

静岡県富士宮市田貫湖へ行ってきました。田貫湖と書いて「たぬきこ」と読みます。知らない人は「ん、ぽんぽこタヌキがたくさん出る湖なの?」とイメージするようですが、けっしてそんなわけではありません。

富士山マニアに言わせると「田貫湖からの富士が最もきれい」ということから、いつもたくさんのカメラマンの姿が見られます。普段めったにお目にかかれない“ダイアモンド富士”や、山頂付近の残雪に夕焼けが染まる“赤富士”に変わるタイミングを狙い、三脚を立てて湖畔で待ちかまえているのです。

僕と仲間の計4人は富士山撮影などまったく関係なく、釣り道具をもって湖を取り巻く道をえっちらおっちら歩くこと10分。そこで荷物を下ろして釣りを始めました。

狙う魚はヘラブナ。食べることは目的ではなく、純粋に釣りたいだけなのです。知らない人からは「不毛な釣り」に見られることもしばしば。でもいいんです、それで楽しいのだから。

標高のある高原エリアなので、朝は涼しく長袖があった方がいいくらい。「下界は暑いんだろうな〜、ウッシッシ」と、同行した1人がイヤラシイ笑いを浮かべていました。そんなことわざわざ言わなくても、当たり前だのクラッカーなのですよ(この表現を知る人はトシがばれます…) 。頬や両腕に当たる風が本当に心地よい限りでした。

しかしいいことばかりは続かないもの。ヘラブナは思ったように釣れません。当初は30枚だった目標が、開始して2時間で20枚に下方修正される始末。朝方達者に動いていたメンバーの口数も、アタリの数と同じで渋くなるばかり。最終的には12枚しか釣れませんでした。

それでも40㎝に近い大型が釣れたので、満足満足! まあこんなもんでしょう、我々へぼの場合。

心配された雨に降られることもなく、日頃の行いのよさが報われたこの日の釣りでした(自分で言わないと誰も言ってくれないからな〜(^^;)。