味スタの芝問題

 今朝のトーチューと日刊スポーツのサッカー面を開いてぶったまげた。

“このままなら味スタで戦えない 村林社長 スタジアム移転を示唆”
“東京が荒れすぎピッチ味スタから移転検討”

 味スタの芝状態の悲惨さは今になって始まったことではない。昨年は本当にひどかった。どこかの畑でサッカーやってるんじゃないか? と目を疑いたくなるような場面はしばしば。これじゃ転がすパスは思う通りに通りませんよ(芝の悪化と昨シーズンの不振とは絶対に別問題だけど!)。

 今シーズンも味スタの芝はけっして楽観できないというのは、東京サポなら誰もが同じ認識だったはず。夏以降がXシーズン、と思われたが、その好ましくない「予定」が早くもGWに訪れた。5月6日の名古屋戦直前の3日、4日に「X-JAPAN hide追悼コンサート」が我らがホームで行われ、2日計で約10万人が集まったのだから。

 これに東京の村林社長は「6日の試合は場合によっちゃ、他でやるぞ」と抗議したが、その後「コンサートと試合の間の1日で最大限修復します」という回答は得てひとまず元のサヤに。それなりには修復したのだろうけど、名古屋戦を観戦したときの印象ではイマイチ。そのあとの柏戦も含め、GW前の試合と比べて転ぶ選手の姿が明らかに目立ち始めた(だからこの2試合に負けたというわけじゃないんだけど!)。

 村林社長、最初にコンサートの件で抗議した際、東京スタジアムの社長から「それが悪いの?」みたいに言われてよっぽど腹が立ったんだなぁ。根に持ってたんだろうなぁ。あ、そんな言い方はいけませんね。選手のため、チームのため、そしてサポーターのために果敢に放ったのが「このままなら味スタで戦えない」発言だ。

 我々サポーターからすれば、こうした不満をフロントがしっかり口に出してくれるのはとてもありがたいというか、頼もしいことだ。それにしても強く言ったな、というのが実際の印象なのだが。でもよかったんですよ、言っていただいて。

 新スタジアムなんていうのは夢の夢(想定上の候補地の一つに「夢の島」が挙がっているあるそうだけど)として、では他にホーム試合の候補地といっても夜は国立、昼は駒沢といったあたりでしのぐというぐらいしか、考えようがない。これだって実際にはかなり難しい話である。

 やはりここは東京フロントと東スタサイドによる、芝問題解決に向けての極めて真剣な話し合いを待つしかないと思う。まったく詳しくないが、芝にも各種種類があると聞くし、育成や管理にもいろんな方法があるようだ。また、その道のエキスパートもいるみたいではないか。問題解決にあたってはまず、このようなところから早急に進めていくしかない、と考えるのだが。

 もうひとつ、この件に関してはヴェルディはどう考えているのかが、ちっとも見えてこない。緑だって同じ怒りを抱いていて当然なはずだ。東京のフロントとしては、コンサートの件に限定したかのごとき感情的怒りはいったん静め、ここはひとつ落ち着きを装って緑フロントに協調を求め、共に味スタの芝問題解決へ向けてアクションを起こしてもらいたいものだ。

 ウ〜ン、こんなふうに書いているうち、昨年のひどかった味スタの芝が目に浮かんでくる。あの頃は勝てなかったもんな〜。なんだか、自分の方が怒りが込み上げてきたぞ……。