ナビスコ杯/vsジュビロ磐田/味スタ

ダービー勝利に浮かれてばかりはいられない。もう4日も心穏やかな満足感に浸っていたんだ、いいかげん気持ちを戦闘モードに切り替えて今夜の磐田戦に臨まなければ。頭では分かっているのだが、ここ数年は頭の中身が真っ白になるほどにエキサイティングな快勝に恵まれていなかったせいか、正直なところ未だにボンヤリした気分が続いている。

東京の悪しき伝統のひとつに、痛快な勝利のつぎは精彩を欠いたグダグダした内容の負け試合に終わる、というのがある。それは選手だけでなく、自分を含めたサポーターも同じで、ゴール裏から発せられるチャントは気怠く滑舌の悪いことが多かった。さて、今日がまさにそんな試合になりそうな予感たっぷりだ。

条件は整った。平日の夜7時半キックオフ、リーグ戦ではなくナビ杯、相手は特別な敵対意識を持てぬジュビロ磐田。前半0−0で折り返した後半12分、萬代のゴール。その後、赤嶺に代えてカボレ投入するもタイムアップ……いかん! 何を考えているんだ、試合を数時間後に控えてこんなことを思い描くなんて。まったく不謹慎極まりない。

えーい、こんな精神状態じゃ仕事は進まない。まだ途中だけど続きは帰ってからだ、味スタへ出陣しよう。しっかり石けんで顔をの油分を取り去り、ついでにネガティブな考えもきれいさっぱり洗い流してしまおう。きっと今日も塩田が好セーブを連発し、歓喜のゴールシーンが待っているにちがいない。自分を信じていれば、勝利はついてくる♪――のである。

結果はドロー。試合前の変な予感は外れたものの、やれやれでした……。